群像 2021年11月号

創刊75周年記念号②
〈巻頭創作〉
コロナ追分  筒井康隆
〈創作〉
〈新連載〉
帰れない探偵 雨に歌えば  柴崎友香
〈中篇一挙〉
ドアドアドアド  舞城王太郎
木の匙  須賀ケイ
〈短篇饗宴〉
Automata  上田岳弘
花街のまんなか  片岡義男
二番めに大切なものを賭ける  川上弘美
針  皆川博子
〈批評〉
政治制度と「文化」――新型コロナウィルスへの対応をめぐって  梶谷 懐
『鬼滅の刃』とエンパシーの帝国  片岡大右
愛することは学ぶことだから――『土にまみれた旗』を読む  平石貴樹
水のことば、詩のことば――ヴァージニア・ウルフ『波』を翻訳して  森山 恵
〈インタビュー〉
不定形な時代を描く――『オリンピックにふれる』刊行記念インタビュー  吉田修一 聞き手・陣野俊史
〈シンポジウム〉
京都文学レジデンシーとは何か  藤野可織 谷崎由依 カルドネル佐枝 吉田恭子 澤西祐典(司会) 江南亜美子(構成)
〈論点〉
ニュースとリテラシー  石戸 諭
誰でもよいあなたへ――ジャン=リュック・ナンシーからの投壜通信  伊藤潤一郎
署名をアップデートする――Change.orgのケースを通して  武村若葉
〈追悼・色川大吉〉
「民衆史」とそのゆくえ  大門正克
〈コラボ連載〉
DIG 現代新書クラシックス〔11〕創造の共同体  水越 伸〈連載〉
太陽諸島〔2〕  多和田葉子
新「古事記」an impossible story〔3〕  村田喜代子
はぐれんぼう〔16〕  青山七恵
ゴッホの犬と耳とひまわり〔22〕  長野まゆみ
鉄の胡蝶は記憶は夢に歳月に彫るか〔39〕  保坂和志
地図とその分身たち〔2〕  東辻賢治郎
ケアする惑星〔4〕  小川公代
食客論〔4〕  星野 太
世界と私のA to Z〔7〕  竹田ダニエル
言葉の展望台〔7〕  三木那由他
スマートな悪 技術と暴力について〔8〕  戸谷洋志
こんな日もある 競馬徒然草〔9〕  古井由吉
旋回する人類学〔9〕  松村圭一郎
ポエトリー・ドッグス〔10〕  斉藤 倫  
マルクスる思考〔13〕  斎藤幸平
現代短歌ノート二冊目〔14〕  穂村 弘
日日是目分量〔15〕  くどうれいん
Nの廻廊〔9〕  保阪正康
薄れゆく境界線 現代アメリカ小説探訪〔17〕  諏訪部浩一  
歴史の屑拾い〔19〕  藤原辰史
「近過去」としての平成〔20〕  武田砂鉄
「ヤッター」の雰囲気〔20〕  星野概念
星占い的思考〔20〕  石井ゆかり
〈世界史〉の哲学〔137〕  大澤真幸
文芸文庫の風景〔11〕  大山 海
〈随筆〉
引退  金子茂樹
在宅と在宅の狭間にて  杉本裕孝
残土と土壌  能作文徳
はまぐりの話  山家 望
〈書評〉
『旅のない』上田岳弘  角幡唯介
『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』川本 直  山﨑修平
『カミュ伝』中条省平  田中未来
『ハロー、ユーラシア 21世紀「中華」圏の政治思想』福嶋亮大  木澤佐登志
『天路』リービ英雄  岩川ありさ
〈創作合評〉
「オオカミの」高橋源一郎
「皆のあらばしり」乗代雄介
「盗森のよる」早助よう子
高山羽根子×倉本さおり×矢野利裕