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「杭とトンガリ」は渋谷区の商店街に位置する貸店舗の建物です。基礎にコンクリートを使わず、リサイクル可能な鋼管杭を用いています。軽量な木造2階建ての構造が杭によって持ち上げられています。コンクリートを使わないことで、生産時と廃棄時のエネルギーとCO2排出量を低減し、コンクリートやアスファルトで覆われた地面を土壌に戻し、雨水や空気が土中に浸透する呼吸できる地面に変えます。竹藪から竹や落ち葉や枝を集め、それらを雨が落ちる部分に設けた溝に竹炭とともに埋設しました。新鮮な水や空気の通り道(通気浸透水脈)の形成を誘導するためです。トンガリ屋根は建築物にかかる斜線制限を避けながら天井の高さを確保するためのアイデアです。排煙で必要な窓に直射日光を遮る反射板をつけ、柔らかい光が入るようにしました。